人は塩分をとりすぎると血液中のナトリウムの濃度が高くなります。そのため喉が乾き、水をたくさん飲みます。すると、水分をとると血管に流れる血液量が増えるため血圧が上がります。ただ、その状態のままでは危険なため、腎臓の働きによって尿として水と塩分を体の外に排出するのですが、腎臓が処理できないほど塩分をとってしまうと、血圧を下げることができずに、高血圧の状態が続いてしまうのです。
厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準」によれば、1日の塩分摂取量を成人男性で8g、成人女性で7gという目標量に対して、1日の平均食塩摂取量は成人男性で10.8g、成人女性で9.2gと、食塩をとりすぎているのが現状です。